2014年12月19日金曜日

公開臨湖実習が「NEWS MAGAZINE にぎやかな水辺 」で紹介されました!

水圏センターの公開臨湖実習についての記事が、「NEWS MAGAZINE にぎやかな水辺」の第7号の8~9ページに掲載されました。

 http://www.no-bass.net/newsmagazine_no07.pdf

取材に来てくださったH沢さんが、ルポタージュ風にまとめてくださったので、臨場感あふれる内容になっています。

H沢さん、取材に協力してくださった皆様、どうもありがとうございました。(センタースタッフ)

2014年10月24日金曜日

理学部「地質環境科学実習」を開講

茨城大学理学部の「地質環境科学実習」が,10月14~18日の4泊5日の日程で行われました.この実習では,未固結堆積物を調査する方法や,堆積物から堆積環境・堆積過程を推定する時の考え方・注意点などを学ぶ内容となっています.今年度は16名の2年生が参加しました.台風接近などあまり天候には恵まれませんでしたが,無事予定していた実習メニューを行うことができました.

写真とともに実習メニューをご覧ください


初日は浅海底コアを使った堆積構造の観察と記載の練習です
疲れたのでセンター付近を散策
 二日目は水槽実験で堆積構造の形成を観察

三日目は波崎海岸へ

オートレベルで地形の測量
ジオスライサーによる掘削や

ハンドオーガーによる掘削をして地下の堆積物を観察しました


 
四日目はセンター周辺の露頭で地層観察

スプレーのりを使った簡単なはぎ取り標本もつくりました
最後はバーベキュー(ちょっと寒かった)
  
皆さんお疲れ様でした

(センタースタッフ&TA学生一同)


2014年9月16日火曜日

公開臨湖実習2「湖沼の外来生物問題の最前線~外来ナマズ調査から理解する~」

9月13日~15日の3日間、全国の大学生・大学院生を対象にした公開臨湖実習2「湖沼の外来生物問題の最前線~外来ナマズ調査から理解する~」が、水圏センターで行われました。8月中旬に実施した公開臨湖実習1「湖沼環境問題の最前線~霞ヶ浦での調査・実験から理解する」は、湖沼環境問題を広く学ぶ内容でしたが、今回は、水辺の外来種問題に特化して実習を行いました。キャッチフレーズは、「追跡!巨大ナマズ~霞ヶ浦で徹底調査!」です。 

 巨大ナマズ(=外来魚チャネルキャットフィッシュ)を含む湖沼・河川の外来種問題、利根川水系の淡水魚、釣獲調査、水辺の環境教育などに興味のある、11大学(東北大、立正大、中央大、農工大、学芸大、海洋大、富山大、滋賀大、大阪大、鹿児島大、琉球大)の学生(理学・農学・水産学・工学・教育学などを学んでいる学部1年生~博士前期課程1年生)計14人が参加してくださいました。今回の実習メニューは次のようなものでした。

<実習メニュー>

 首都圏に位置しさまざまな湖沼環境問題に直面している霞ヶ浦を調査フィールドに、湖沼の外来生物問題の現状と課題について、実際にフィールドで体感しながら学ぶ。
 

環境調査:沿岸帯での水温,透明度,pH,溶存酸素量等の測定と水質分析
在来生物の生息状況調査:地曳網,投網,定置網等を用いた魚類の採集,プランクトンネットや採泥器などを用いたプランクトンと底生動物の採集,顕微鏡を用いた観察・同定・計数など

チャネルキャットフィッシュの生息状況調査

・チャネルキャットフィッシュの生物学的特徴を探るための解剖
実習生のアイデアによる防除手法の開発・試験
まとめの
グループディスカッション

 実習生には、このようなメニューについて個々の視点で学んでもらいました。最終日に、外来魚問題(とくにチャネルキャットフィッシュ)について、班ごとに分かれてグループディスカッションを行いました。最後に、 「チャネルキャットフィッシュとどう付き合っていけばよいのか?」と題して、参加者全員で自由に意見交換を しました。

 意見交換会では、チャネルキャットフィッシュの生態研究や駆除手法の開発、地域でこの問題にどのように取り組むべきか、霞ヶ浦からの拡散防止策、遊漁制度、教育活動や普及啓発活動などについて、今までにないアイデアがいくつも出てきました。

  実習後には、「外来魚が引き起こす問題やその対策の難しさについて、本当に深く学ぶことができた」との感想をいただきました。また、「全国から同じような興味をもった大学生が集まり、大学間や異分野交流ができたことが何より良かった」との感想も多くの学生からいただきました。

  実習生のみなさん、3日間、本当におつかれさまでした。また、いつでもセンターにいらしてください。水辺の生き物や環境問題に興味のあるみなさんのために、水圏センターの扉はいつでも開いています。
(センタースタッフ&TA学生一同)

参加者で集合写真

駆除試験の準備中

初日の試し釣りで釣れたチャネルキャットフィッシュ

チャネルキャットフィッシュの胃内容物:3種も食べてます!

小型地曳網調査を体験中

タモ網採集を体験中

TA学生が外来ナマズの生態を説明しているところ

2014年9月12日金曜日

信州大学の先生・学生が臨湖実習で来所

9月9日~12日、信州大学の山本先生と学生6名が臨湖実習のために来所されました。北浦周辺での生物調査、外来ナマズの釣獲調査、北浦湖心での船上調査、実験室でのプランクトン観察などの実習を実施しました。また来年もお待ちしています。(センタースタッフ)

2014年9月6日土曜日

理学部陸水環境科学実習

9 月1日~5日の5日間、理学部3年生を対象とした「陸水環境科学実習」が水圏センターで行われました。この実習では、霞ヶ浦(西浦・北浦)を調査 フィールドに、陸水環境科学、とくに湖沼に関わる環境科学の基礎をじっくりと学びます。今回は、次のようなメニューでした。

<今回の実習メニュー>


1日目:
    <午前から夕方>
     バスツアー:霞ヶ浦(西浦)の自然・再生植物帯での調査
            (人工池での沈水植物の観察も)
     特定外来生物カワヒバリガイの観察と採集
 二枚貝の濾過摂食実験 
<夕方~夜>
  チャネルキャットフィッシュ駆除釣り大会
2日目:船上での湖沼調査、湖心部と沿岸部での環境要因調査・生物調査など
(クロロフィル量の測定、パックテスト、イオンクロマト、ユスリカ幼虫の拾い出し・同定、動物プランクトンの同定・計数も学ぶ)など)

     放射能測定実演など
3日目:各種漁具(手網、投網、定置網、地曳網)での魚類の採集
魚類の観察・同定・胃内容物解析と食物網図の作成
4日目:センター内の見学とモーニングセミナー
     データ整理・実習成果発表会準備、小レポート作成
5日目:まとめのディスカッション

*釣り大会時に大風が吹いたりもしましたが、5日間にわたって、霞ヶ浦でのさまざまな実習メニューに真剣に取り組んでくれたので、TA&教員も安心しました。実習生のみなさん、本当におつかれさまでした。また、いつでもいらしてください。(TA&教員一同)

北浦の沿岸帯で魚類・エビ類採集のあとの一コマ

水路での魚類調査について説明中

投網で魚をとっているところ

夜間に釣れた外来ナマズ

BBQで懇親会

2014年9月1日月曜日

巨大な草魚(全長122cm)を捕獲!

一昨日、霞ヶ浦のヨシ帯で水生生物の調査を行っていた東大水域保全学研究室のUさんたちが、中国原産の外来魚ソウギョを捕獲しました。全長は122cm, 体長は102cm(以下の写真)です。

ソウギョ(草魚) 全長122cm
成長が早く大型になるソウギョは、中国では養殖対象にされ、庶民によく食べられています。同じようによく利用されているハクレン、コクレン、アオウオとともに、四大家魚とも言われています(ブタやウシなどの「家畜」に対して、「家魚」です)。

霞ヶ浦・北浦を含む利根川水系には、1940年代に食糧増産などを目的に中国揚子江原産の種苗が放流されました。その後、自然繁殖するようになり、利根川水系に定着しました。ちなみに、このソウギョの種苗に混入して、タイリクバラタナゴやハクレンなども侵入してきたとされています(タイリクバラタナゴは日本固有のニッポンバラタナゴを絶滅の危機に追いやっている外来魚、ハクレンは繁殖時に水上にジャンプする画像がテレビでよく映される巨大魚)。

ソウギョ(草魚)は水草をよく食べる習性があるため、最近は、除草のために各地の公園池やお堀などにも放流されています。ただし、希少な水草までも食べてしまうことから、環境省によって「要注意外来生物」として扱われています。

それにしても、これほどのサイズのソウギョは、教員も学生もはじめて見ました。(加)

居合わせたメンバーとともに。デカい!





2014年8月31日日曜日

水圏センターの仲間たち 第二弾「こむぎ」

最近曇りがちで雨の日が多いですね.調査で船を使う人は,天気が悪いので困っているみたいです.

天気なんてお構いなしで,元気に走り回ってるセンターの仲間を紹介します.
ジャンガリアンハムスターの「すいけん こむぎ」ちゃんです!

6月から4年生2人が飼い始めました.家で世話をしていますが,飼育当番を交代する時にだけ,センターに持ってきます.

4階建ての豪邸に住んでいるお嬢様・・・ですが,いつもゲージをかじって,脱走を企てているおてんば娘です.昼間は寝ているので,あまり寝床から出てきませんが,暗くなると豪邸内を走り回っています.とくに,回し車を猛スピードで回しているので,夜は少しうるさいです(笑)

調査で疲れて帰ってきても,癒してくれるかわいい仲間です.(羽)


キャベツを食べるこむぎちゃん


4階建ての豪邸


脱走を企てるこむぎちゃん

 足が見えないぐらいの速さで走っています

2014年8月25日月曜日

東大研究チームの湖岸植物帯の生物調査

8月25~30日の期間中に、東京大学大学院水域保全学研究室の先生と大学院生計7名が来所され、水圏センターと合同で、霞ヶ浦全域の水生植物帯で生物調査を実施しています。昨年につづき、第2回目です。今から結果が楽しみです(加)

魚類調査をしているところ


湖岸の水生植物帯

2014年8月24日日曜日

埼玉県高校生物研究会の研修会

2014年8月23日~24日に、埼玉県高校生物研究会の先生方7名(越谷北高、川越女子高、浦和高、春日部高、岩槻商業、和光国際高、蕨高)が、研修のために水圏センターに来所されました。目的は、湖でのフィールド体験です。 今回のメニューは、次の通りでした。
 

1日目:霞ヶ浦の生物調査-魚類

霞ヶ浦を構成する湖の一つである北浦を調査フィールドに、魚類調査を中心に実習を行いました。午前中にヨシ帯と護岸帯での地曳網、投網、定置網、手網などを用いた魚類の採集をおこない、午後に室内作業として魚類の観察・同定・計数を実施しました。また、夕食後には、外来ナマズの駆除釣りも体験してくださいました。


2日目:霞ヶ浦の生物調査―プランクトンとベントスの採集、水質の測定

霞ヶ浦の生物調査のつづきです。茨城大学の実習船で湖の沖帯に出かけました。船上実習として水温、透明度、溶存酸素量等の測定、プランクトンやベントスの採集などを行いました。 採集した生物を持ち帰り、実験室で観察もしました。

最後に、湖沼の食物網について、安定同位体比解析を用いて調べる手法についても、座学で説明させていただきました。

先生方は大変熱心で、終始、質問と応答が飛び交っていました。センタースタッフ&お手伝いの学生たちは、圧倒されながらも、楽しく過ごせました。研修期間中は、いろいろとお教えくださり、こちらの方が大変勉強になりました。またのお越しをお待ちしております。 (センタースタッフ)

タモ網で魚類を採集しているところ

採集された魚類

2014年8月22日金曜日

公開臨湖実習1「湖沼環境問題の最前線~霞ヶ浦での調査・実験から理解する~」が大盛況

 8月18日~22日の5日間、全国の学生を対象にした公開臨湖実習1「湖沼環境問題の最前線~霞ヶ浦での調査・実験から理解する~」が、水圏センターで行われました。昨年につづく2回目です。

 巨大ナマズ(=外来魚チャネルキャットフィッシュ)や最新の湖沼環境問題などに興味のある、8大学(北海道大、東北大、中央大、埼玉大、立正大、近畿大、茨城大、高知大学)の学生(学部1年生~博士前期課程2年生)13人が参加してくださいました。終始、大盛況!でした。今回の実習メニューは次のようなものでした。

<実習メニュー>

 首都圏に位置しさまざまな湖沼環境問題に直面している霞ヶ浦を調査フィールドに、環境調査や水生生物調査を行い、湖沼の環境と生物科学の研究手法を身につける。水質悪化や外来生物の侵入などの湖沼環境問題についても学ぶ。

・船上での湖沼環境調査、
プランクトン・底生動物の採集
・実験室内での水質分析 ・プランクトン・底生動物の観察・同定
・魚類の各種漁具(手網、投網、定置網、地曳網)での採集と観察・同定・胃内容物解析
・特定外来生物チャネルキャットフィッシュの釣獲調査
・カワヒバリガイ(外来種)とドブガイ(在来種)を用いた濾過摂食実験
・湖周辺の地形・地質の観察
・観光バスで霞ヶ浦周遊
・霞ヶ浦環境科学センターの見学
・まとめのグループディスカッション

  
 実習生には、このような多岐に渡るメニューについて個々の視点で学んでもらいました。最終日に、湖沼環境問題について、参加者が興味のあるいくつかのグループ(外来魚問題、水質改善策、水辺植物帯の保全・再生、湖沼生態系)に分かれ、グループディスカッションをしたあとに、参加者全員で自由に意見交換をしました。

 意見交換会では、今までにないチャネルキャットフィッシュの駆除手法のアイデア、水質改善の方策、水辺植物帯の保全策、湖沼生態学的な考察などがいくつも出てきて、センタースタッフ&TA学生もとても有意義な時間を過ごさせていただきました。同じような興味を持った他大学の学生たちが交流できる大変貴重な機会にもなりました。 

実習生のみなさん、5日間、本当におつかれさまでした。また、いつでもセンターにいらしてください。自由な発想で学びたいみなさんのために、水圏センターの扉はいつでも開いています。
(センタースタッフ&TA学生一同)

*追記:公開臨湖実習の第二弾「湖沼の外来生物問題の最前線ー外来ナマズ調査から理解する」は9月13-15日です。こうご期待です。

 
実習を終えて、全員で集合写真!


投網での魚類採集を体験中

夕方のナマズ釣りを体験中

釣れた外来ナマズ
投網で採れた外来ナマズの稚魚


BBQで、懇親会!







2014年8月15日金曜日

ポロシャツ(CWES版)完成!

水圏センターで、オリジナルポロシャツを作成しました。
デザインはこんな感じです!


 前面 「水圏センターの英名」


背面

背面のイラストは、水圏センター(潮来)のそれぞれの研究室のイメージを反映したものです。
調査や実習で着れるといいですね!!(遠)